令和6年(2024年)11月一般向け現場特別見学会
【一般向け修理現場見学会を開催! 西福寺・令和の大修理だより】
敦賀市の国重要文化財・西福寺にて、11月10日に一般向けの修理現場見学会を開催しました!
修理工事が進む御影堂では、取り外された部材を前に、文化財修理と通常の建物修理の違いについて、設計者さんから詳しい説明がありました。
文化財修理では、傷んだ箇所を丁寧に取り除き、できる限り元の材料を再利用します。これは時間も手間もかかりますが、当時の技術や材料を後世に伝えるために欠かせません。また、柱や梁には「芯墨」と呼ばれる建築時に墨で引かれた線が残されており、これは建てるときの基準線で、経年変化でずれた部材も当初どのように計画されたかを知ることができます。歴史を物語る貴重な手がかりの一つとのことです。
瓦の取り外し作業も進められており、御影堂では約16,000枚もの瓦が葺かれているそうですが、これから1枚ずつ取り外し、瓦の状態を丁寧に調査していきます。若狭瓦や越前瓦が混ざり合い、度重なる修理のタイミングで異なる種類の瓦が使われていることも分かりました。こうした調査が、御影堂の歴史をさらに紐解く手助けとなるかもしれません。
長い歴史と、現代に残すための丁寧な仕事が詰まった修理現場。貴重な体験となった見学会の様子が少しでも皆さまに伝わりましたら幸いです。今後も引き続き、修理の様子をお伝え致しますので、どうぞ引き続きご覧ください。ご参加のみなさま、関係者のみなさま、誠にありがとうございました!
修理現場は、この巨大な覆屋の中!
最初にお寺の歴史、そして修理事業について、二橋ご住職さまよりお話いただきました。
修理現場では、設計者さんから文化財修理の理念や目的についてお話がありました。
スカイツリーの耐震対策に、五重塔の心柱の構造が取り入れられているというお話も!
圧巻のスケールの御影堂屋根には、皆さん歓声があがります!
取り外された箱棟の紋飾りや、瓦が目の前にずらりと並びます。
瓦を叩いて、その音で瓦の状態を判断するそうです。健全なものと、傷んでいるものの音の違いを聴かせてくれました。
見た目にはあまり違いが分かりませんが、左側の瓦は叩くと低くて鈍い音が。右側の瓦は高い音がしました。こうして一枚ずつ打音検査をして、瓦の状態を確認します。






